一般社団法人 福島県理学療法士会

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みんなで、みんなの笑顔をつくりだす。

このたび、令和4年5月29日の社員総会において、福島県理学療法士会5代目会長に就任しました総合南東北病院の舟見敬成と申します。

私たち、理学療法士会は、障害を受けた方々が一日でも早く、社会復帰でき、質の高い生活を送れるようにICFの概念に沿った考えを基に、関わっている専門職の職能団体です。そのICFの概念の中においては、身体機能や活動、参加といった生活機能評価だけでなく、環境因子や個人因子といった背景因子を鑑み、対象者の個人がより活き活きとした生活を送れるように考えて関わっています。

その中にある環境因子の一つとして、現在、起きている多くの自然災害や新型コロナウイルス感染症、加えて世界で起きている戦争や紛争といった様々な状況により人々の社会活動が制約されております。そのような環境下におられる方々に対して、お見舞い申し上げるとともに、我々は何をすべきか、もっとできることがあるのではないか、といつも考えされられています。

そのような観点から、これからの理学療法士は、目の前の患者さんや利用者さんはもちろんではありますが、より広く社会情勢に目を向けて、理学療法士として、地域社会に対して、いったい何ができるのかを考えるべきであると思います。しかしながら、そのような活動を行っていくためには、個人単位では限界があります。そのため、県士会といった組織を通じながら、各種関連業種と連携を図ることで、より広く社会貢献ができると考えます。

そのためには、我々理学療法士は、社会人としての人間性のみならず、専門職種としての技術を高めなければならないため、生涯学習システムなどを通じて、会員の皆さんのための学びの場を提供することで、県士会としても理学療法士のスキルアップをサポートしていきたいと思います。

さて、当県士会のミッションは「みんなの笑顔をつくりだす」です。このミッションの意味するところは下記のとおりです。

「みんな」とは、目の前の患者さん、利用者さん、地域社会の人々、県士会会員、そして、自分自身。「笑顔」とは、それぞれの人の喜び。「つくりだす」とは責任をもって行動する。

このミッションを果たすためには、皆さん一人一人のご活躍が必要です。そのため、私がこの県士会を運営していく方針として、「みんなで、みんなの笑顔をつくりだす」です。

この方向性をぶれずに、より多くの会員の皆様が、事業運営に携わり、多くの方が参加していただけるような県士会運営を行っていきます。その結果として、目の前の患者さん、利用者さんのみならず、市民、県民の皆様が、健康で活き活きと暮らせる社会づくりに貢献していきたいと思います。

最後に、10年後、それ以上先、県内の様々な場面で理学療法士が活躍していることを夢見て、頑張っていきたいと思いますが、この県士会は、あくまでも、会員の皆様方が主人公です。我々は会員の皆さんをより活躍できるように事業運営を行っていく所存でありますので、引き続き、県士会への積極的なご参加及びご協力及びご助言やご鞭撻をどうぞ、よろしくお願いいたします。